ただ1人の皇女様
「えっ...」


陛下の言葉に他の貴族達も困惑していた。



「俺が言った価値とは即ち"血"お前にカルセリオンの血が入っていたならばの話だ。だがお前にその血筋が入っていないのは事実、これ以上遊びに付き合ってる暇は無い。俺の娘はただ1人リズナリアだけだ。」


パパっ...



"俺の娘はただ1人リズナリアだけだ。"



ちゃんと私の事娘だと思ってくれていたんだねっ...



嬉しくて涙が出そうだよ...こんな幸福感久しぶりだなっ、、




「で、ですが決めるのはあまりにも早すぎではありませんかっ...!」



「クラエス卿お前はつくづく運が良い。娘のデビュタントでなければお前の首は今頃繋がってはいないだろう。俺の決定に逆らうと言うならば覚悟を決めとけ」



パパは繊細なコントロールでクラエス卿にだけ金眼の力をぶつける。



「も、申し訳ありませんでしたっ!!」



こうしてこの騒ぎは落ち着きを取り戻しパーティが再開した。



パパの配慮で全貴族の挨拶は次回に持ち越しになって今はあのフィオナ伯爵と顔を合わす事は無かった



ふぅ...疲れた、、少し休憩がてらに外に出よう。


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