ただ1人の皇女様
小説でもヒロインがこの人に恋するけれど結ばれないっていうよく分からない設定だった。



前世でも...顔は1度も見たことが無かった、まぁ昔の私の身分が会えるはずもないから放置していたけれど


エリアーナが惚れるのも納得するくらい美形...それに声まで良い。


「.....。」



って私が邪魔してたんだった...!公子も私より先にどこかに行くことも出来ないしさっさと立ち去らないとっ



「休憩の所邪魔してすみません。私行きますねっ...」



「...ここから見る星、とても綺麗ですね」



私が歩き出そうとした瞬間綺麗な通る中音が響いた。


私に、話しかけてくれたの...?



後ろを振り向くとカルヴィアス公子は星を見上げていた。



その姿は本当に今ここに存在している人なのかと疑うくらい美の象徴だった



「そうですね...星の雨が降ってきそうなくらい綺麗です」



こんなに星が近くにあると感じたら今にでも星のシャワーが降り注ぎそうだと思った



そんな表現が変だったのか私を見て目を少し見開いていた。



この人と居ると不思議な感覚になる心は落ち着いているけれど心臓はバクバクと音を立てる...

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