ただ1人の皇女様
こんな変な感覚は初めて...


「姫...」


「姫様っ!何してるんですかっ!!」



公子が私に何か言いかけようとした時高い声に阻まれた。



「クラエス令嬢...」


何故かそこには息を切らして鋭い瞳で私を睨みつけているエリアーナがそこにいた。



何故ここにエリアーナが...




「ここで公子と何してたんですか。」




今世で初めて直接私に怒りをぶつけた声色で話してきた。



まるで私の公子だと言わんばかりにそして私と同等の地位を持っているかのような態度だった




「...ただカルヴィアス公子と談笑していただけです。」




そう言うとズカズカと私の目の前に来て私の目をしっかり見る。



その行為は皇族に対して侮辱と捉えられてもなんら不思議ではなかった



エリアーナ...今のその行為がカルヴィアス公子にどう映ってるのか分かってないの?




好かれる好かれない以前に軽蔑されるような行動なんてとって、きっと頭に血が上ってそれどころじゃないみたいね...



「姫様...あまり私を困らせないでくれませんか、、私言いましたよね?まさかわざとしてるんですか...?」


< 90 / 100 >

この作品をシェア

pagetop