ただ1人の皇女様
私言いましたよね...?エリアーナはカルヴィアス公子が好きだということ?



そう耳打ちするエリアーナ。



だけど



「...クラエス令嬢少し無礼ではありませんか?」



私とエリアーナの2人だけなら何とかなってるかもしれないけれど今はカルヴィアス公子がいる




それなのに挨拶無しに公爵家の令息に皇族の皇女にたいして文句を言い放った。



決して許されることではない



「っ...!?」



カルヴィアス公子もそれを分かってエリアーナを睨みつけている。



「も、申し訳ございません...エリアーナ・フォン・クラエスです、、ぜ、是非わたくしも談笑にまぜてはもらえませんか...?」




なんとしてもカルヴィアス公子とお話したいのね...



「...お前と話す気は無い。」



そうカルヴィアス公子はしっかり目を見て威圧的にエリアーナに言うと肩をびくりと上げて驚いていた。



「ど、どうしてですかっ?前はあんなに優しくしてくれていたのにっ...」



涙目に上目遣い、他の男達ならいちころだっただろう。



「優しくなどしていない皇族候補と言われていたから礼儀として話し相手になったんだ。」

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