ただ1人の皇女様
最後のお別れでもないのにこんなこと言うのはおかしいよねっ...



毎日会おうと思えば会えるのに、



でもね言わないといけないなって思ったの。



前世ではこの学園に入って全てが終わったからパパは前世の記憶がある事は知らない



だから今世も学園に通うってことになって前世との区切りをしようと思った



要するに自己満。



「...いきなり何を言う」



初めてパパの動揺した顔を見た気がする



私の言葉1つでこんなにも動揺してくれる事がやっぱり嬉しかった。



「ううんっ!パパだーいすきっ!」



私はパパの元に走って行き抱き着いた。



「...いいから早く行け」



こうして私は色んな人に見送られながら皇城を後にした。



髪の色と瞳がそのままだと一瞬で皇族だということがバレてしまうから学園では前世と同じ赤髪と紫の瞳で行くことにした




懐かしい色...



「皇女殿下カルディナ学園に到着しました。」



学園は王都にあるため馬車で数十分くらいで着くことが出来た。



馬車を降りるとそこには大きな門がある。



貴族達は門を馬車で通過し校門前まで行くのが当たり前となっている


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