相性がいいみたいなのですっ
「素直なしゅーたろぉさん、可愛くて大好きなのです……っ。私としゅ、たろぉさんは……とっても相性がいいみたいなのですっ」

 固く張り詰めた僕の()()にそっとご自分の敏感なところを擦り付けるように腰を動かしていらっしゃると、日織さんが僕にギュッと抱きついて熱い吐息混じりにそうおっしゃった。


 何の相性、とはおっしゃらなかったけれど、それって多分身体の。
 前に日織さんから、「日本酒と相性がいいみたいなのですっ」と聞かされた時とは違った意味で、――というよりあの時とは比べ物にならないくらい激しく――ドキッとさせられてしまった。


 僕は頭の上に(かか)げたままだった両手を下ろして日織さんを腕の中に()(いだ)くと、彼女の耳元でそっと強請(ねだ)る。
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