相性がいいみたいなのですっ
 ちなみに僕の方はというと、日織(ひおり)さんがたくさんおどろかせて下さったからかな?

 案外スッキリと酒が抜けてきていて。

 日織さんを抱きしめたままソファに起き上がってみたけれどさっきみたいに頭に(もや)がかかったような感じもしなくなっていた。


 酒が覚めつつある僕と、ほろ酔いを自覚しつつある日織さん。

 これは案外チャンスかもしれない、と思った僕は、試しに今まで一度も許してもらえなかったことを言ってみることにした。


「ねぇ()()。お互いひとりで入るのは危ないかもしれませんし、安全のためにも今から一緒にお風呂に入りませんか?」

 いつもなら「恥ずかしいので無理ですっ」と即座に返ってくるところなのに、今日の日織さんはやはり違って。


「お風呂でも……仲良しの続きって……出来たりしますか?」

 とか。

 可愛すぎて死にそうなんですがっ!

「もちろんです」

 と僕がお答えしたのは言うまでもない。


 ね、日織さん。
 ゴムはいくつ持っていきましょう?



     END(2020/12/15-12/28)
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