旦那様は征服者~慎神編~
一ヶ月間
慎神と莉杏の出逢いは、ありきたりな婚活パーティー。
慎神は会場内の女性達の視線を、一身に浴びていた。
もちろん、莉杏もその中の一人だ。
「カッコいい……」
でも、莉杏は不思議だった。
慎神は、爽やかでスマートだ。
容姿だけでなく、性格まで良い。
そんな素敵な人が、何故婚活パーティーに来ているのだろうと。
「性格悪いとか?
極度のマザコンとか?」
沢山の女性に囲まれていた慎神。
その中の女性一人と、早々に出ていってしまった。
そしてまた、1ヶ月後━━━━
また、婚活パーティーで慎神を見かける。
「え?あの時の……この前の相手、上手くいかなかったのかなぁ~」
勇気を出して声をかけようか?
でも、あんな綺麗な人に近づけない。
遠くから、見つめていた。
やはり今回も、女性一人と出ていってしまった。
そのまた一ヶ月後も、婚活パーティーで慎神を見かけた。
それが、半年間続いた。
莉杏はおもいきって、慎神に声をかけてみることにしたのだ。
女性の輪の中にどうしても入れず、慎神がトイレから帰ってきたタイミングで声をかけたのだ。
「あ、あの!」
「ん?」
「え、えーと…す、少しお話しませんか?
私、高坂 莉杏と言います!」
フワッと微笑んだ慎神。
「もちろん!今日は暖かいから、庭に出ようか?」
と、莉杏の腰を抱いて促した。
「僕、天摩 慎神」
「知ってます!」
「え?じゃあ…もしかして、知り合いだった?
ごめんね!
高坂 莉杏ちゃん。待ってね……思い出すから!」
斜め上を向いて、考え込む慎神。
「フフ…」
「え////」
「あ、ごめんなさい!あまりにも、真剣なのでつい……
知り合いではないです。
私、半年前からこの婚活パーティーに来てて……
ずっとお見かけしていたので……」
「あーそうだったんだぁ!
良かったぁ~
僕、知り合いを忘れてるなんてあり得ないから、凄く失礼なことしたなって思ってたんだ!」
「あの、聞いても良いですか?」
「何?」
「天摩さんみたいな素敵な方が何故、婚活パーティーに?確か、会社社長さんだって……
それだったら、もっと他に出逢いとか……」
「みんな、僕の愛から逃げて行ったんだよ」
「え?愛ですか?」
「うん」
「どんな、愛なんですか?」
「知りたい?」
「え……」
慎神は会場内の女性達の視線を、一身に浴びていた。
もちろん、莉杏もその中の一人だ。
「カッコいい……」
でも、莉杏は不思議だった。
慎神は、爽やかでスマートだ。
容姿だけでなく、性格まで良い。
そんな素敵な人が、何故婚活パーティーに来ているのだろうと。
「性格悪いとか?
極度のマザコンとか?」
沢山の女性に囲まれていた慎神。
その中の女性一人と、早々に出ていってしまった。
そしてまた、1ヶ月後━━━━
また、婚活パーティーで慎神を見かける。
「え?あの時の……この前の相手、上手くいかなかったのかなぁ~」
勇気を出して声をかけようか?
でも、あんな綺麗な人に近づけない。
遠くから、見つめていた。
やはり今回も、女性一人と出ていってしまった。
そのまた一ヶ月後も、婚活パーティーで慎神を見かけた。
それが、半年間続いた。
莉杏はおもいきって、慎神に声をかけてみることにしたのだ。
女性の輪の中にどうしても入れず、慎神がトイレから帰ってきたタイミングで声をかけたのだ。
「あ、あの!」
「ん?」
「え、えーと…す、少しお話しませんか?
私、高坂 莉杏と言います!」
フワッと微笑んだ慎神。
「もちろん!今日は暖かいから、庭に出ようか?」
と、莉杏の腰を抱いて促した。
「僕、天摩 慎神」
「知ってます!」
「え?じゃあ…もしかして、知り合いだった?
ごめんね!
高坂 莉杏ちゃん。待ってね……思い出すから!」
斜め上を向いて、考え込む慎神。
「フフ…」
「え////」
「あ、ごめんなさい!あまりにも、真剣なのでつい……
知り合いではないです。
私、半年前からこの婚活パーティーに来てて……
ずっとお見かけしていたので……」
「あーそうだったんだぁ!
良かったぁ~
僕、知り合いを忘れてるなんてあり得ないから、凄く失礼なことしたなって思ってたんだ!」
「あの、聞いても良いですか?」
「何?」
「天摩さんみたいな素敵な方が何故、婚活パーティーに?確か、会社社長さんだって……
それだったら、もっと他に出逢いとか……」
「みんな、僕の愛から逃げて行ったんだよ」
「え?愛ですか?」
「うん」
「どんな、愛なんですか?」
「知りたい?」
「え……」