旦那様は征服者~慎神編~
企みと洗脳
テーブルの脇に正座して座った、成見。
莉杏は、凍ったように固まっていた。
成見は、真っ直ぐ莉杏を見ていた。
「莉杏?」
「え!?」
「どうしたの?」
「う、ううん…」
顔を覗き込む慎神と成見から、無意識に視線を外す莉杏。
「莉杏、こいつはウチの社員で、成見って言うの」
「………」
「………てか!知ってるよね?」
「━━━━━━!!!!?」
弾けるように、慎神を見る莉杏。
「莉杏は“完全に”俺のモノだと思ってたんだけどなぁ!」
「……どう…し、て……」
「このネックレスの話をしてから、莉杏が俺を拒絶し始めたからだよ」
胸のネックレスに触れながら言った、慎神。
「え……」
(やっぱ、わかってたんだ……)
「笑顔がだんだんなくなって……」
慎神の雰囲気が黒く染まっていく。
「そんなの、許されねぇ!
莉杏が俺を拒絶するなんて……
だから、試してみたんだ。
莉杏、どうするのかなぁって!
成見と逃げようとするか、それでも俺から逃げられないか」
「酷い……」
「…………酷い?誰が?」
慎神が莉杏の頬に触れ、口唇を強くなぞる。
「んんっ!」
「ほら、言ってみろよ……!?誰、が…?」
「ご…ごめんなさい……私…が……」
「だよな?
最初に、成見に話しかけられた時に俺にちゃんと言わなかったもんなぁ!?
約束!破ったのは、莉杏だ!
どんな小さな事でも、変わったことがあったら報告してって言ったはずだ!
俺以外の人間と、会うな、話すな!って!」
「それは……」
「さぁ、莉杏…どうしようか?
お仕置き、どうされたい?」
「慎神く…ごめんなさい…!!」
「謝罪なんて、聞きたくねぇよ!?
いつも言ってるだろ?
無能は嫌いなんだよ!」
「じゃあ……私と…」
「私と?」
「別…………いや、安心を…あげるよ」
「どんな、安心?」
「慎神くんは……どう…されたい?」
「何でもいいの?」
「できる限り……叶える」
「フフ…
………………僕に、莉杏のお世話させて!」
「え?それって……どう、ゆう…?」
「言葉通り、僕なしでは生きれないようになってほしいの!」
「いくらなんでも、それは……
それに、今既にそんな感じでしょ?」
「そうかなー?
まだ、隙間…あるよね?
だって、成見はその隙間に入り込んだんだから!」
「でも、完全に心を許したわけじゃないよ!
ほんとだよ!
確かに毎日成見さんとお話したりしたけど、やっぱり慎神くんの顔が放れなくて、逃げようなんて思えなかった。
私はもう……慎神くんから放れられないよ…!」
慎神の服を握りしめ、見上げた莉杏。
その真っ直ぐな瞳に、慎神は身体がぞくぞくして昂っていた。
「はぁ…今の…もう一回言って?」
「え…?」
「私はもう……何?」
「慎神くんから放れられない」
莉杏は、凍ったように固まっていた。
成見は、真っ直ぐ莉杏を見ていた。
「莉杏?」
「え!?」
「どうしたの?」
「う、ううん…」
顔を覗き込む慎神と成見から、無意識に視線を外す莉杏。
「莉杏、こいつはウチの社員で、成見って言うの」
「………」
「………てか!知ってるよね?」
「━━━━━━!!!!?」
弾けるように、慎神を見る莉杏。
「莉杏は“完全に”俺のモノだと思ってたんだけどなぁ!」
「……どう…し、て……」
「このネックレスの話をしてから、莉杏が俺を拒絶し始めたからだよ」
胸のネックレスに触れながら言った、慎神。
「え……」
(やっぱ、わかってたんだ……)
「笑顔がだんだんなくなって……」
慎神の雰囲気が黒く染まっていく。
「そんなの、許されねぇ!
莉杏が俺を拒絶するなんて……
だから、試してみたんだ。
莉杏、どうするのかなぁって!
成見と逃げようとするか、それでも俺から逃げられないか」
「酷い……」
「…………酷い?誰が?」
慎神が莉杏の頬に触れ、口唇を強くなぞる。
「んんっ!」
「ほら、言ってみろよ……!?誰、が…?」
「ご…ごめんなさい……私…が……」
「だよな?
最初に、成見に話しかけられた時に俺にちゃんと言わなかったもんなぁ!?
約束!破ったのは、莉杏だ!
どんな小さな事でも、変わったことがあったら報告してって言ったはずだ!
俺以外の人間と、会うな、話すな!って!」
「それは……」
「さぁ、莉杏…どうしようか?
お仕置き、どうされたい?」
「慎神く…ごめんなさい…!!」
「謝罪なんて、聞きたくねぇよ!?
いつも言ってるだろ?
無能は嫌いなんだよ!」
「じゃあ……私と…」
「私と?」
「別…………いや、安心を…あげるよ」
「どんな、安心?」
「慎神くんは……どう…されたい?」
「何でもいいの?」
「できる限り……叶える」
「フフ…
………………僕に、莉杏のお世話させて!」
「え?それって……どう、ゆう…?」
「言葉通り、僕なしでは生きれないようになってほしいの!」
「いくらなんでも、それは……
それに、今既にそんな感じでしょ?」
「そうかなー?
まだ、隙間…あるよね?
だって、成見はその隙間に入り込んだんだから!」
「でも、完全に心を許したわけじゃないよ!
ほんとだよ!
確かに毎日成見さんとお話したりしたけど、やっぱり慎神くんの顔が放れなくて、逃げようなんて思えなかった。
私はもう……慎神くんから放れられないよ…!」
慎神の服を握りしめ、見上げた莉杏。
その真っ直ぐな瞳に、慎神は身体がぞくぞくして昂っていた。
「はぁ…今の…もう一回言って?」
「え…?」
「私はもう……何?」
「慎神くんから放れられない」