旦那様は征服者~慎神編~
「僕は、これ以上ないくらい幸せだよ!」
「え?」
「本当に、幸せなの!
莉杏が、僕しか頼りにしてない。
甘えて、すがる。これ程興奮することはないよ!」
「莉杏様を、甘く見ない方がいいかもしれません」
「は?」
「目の色が、違うんです」
「奏瑪?」
「あれは、何か…覚悟している目でした」
バックミラー越しに、奏瑪が言った。
「………知ってるよ」
その奏瑪に、慎神は意味深に微笑んだ。
「え━━━━!!?」
「だから、もうそろそろ……試していいかなー?」
「え━━━━━」
━━━━━━━━━━━━━━━━
「莉杏様」
「え……奏瑪さん!?」
バン…!!と屋敷に奏瑪が入ってきて、リビングにいた莉杏に詰め寄る。
「逃げましょう!」
「え━━━!!!?」
「僕と、逃げましょう!!」
「でも、私……慎神くんがいないと━━━━━」
「貴女は、本当は、洗脳されてないですよね?」
ソファに座っていた莉杏の足元に跪く、奏瑪。
「え……」
奏瑪が、ゆっくり莉杏の頬に触れた。
「正気保ってますよね?
何を企んでるんですか?」
「え……私は、何も…」
奏瑪から目を反らす、莉杏。
「貴女の慎神様に対する情は、本当に………
愛情ですか?」
「え…?」
「それとも……同情?」
「それは………」
「僕は、莉杏様を助けたい!」
「奏瑪さん……」
「莉杏様が、慎神様を本気で愛してるなら……貴女を奪うつもりなんてない。
今まで通り、慎神様と莉杏様を支えるだけです。
でも、同情なら………
僕は……いや、僕が!
…………莉杏様を幸せにしたい!」
「でも、こんなこと……奏瑪さんにご迷惑━━━━━」
「今日、慎神様は言ってました。
また、莉杏様を試すと……」
「え?」
「僕に成見と同じように、莉杏様を誘惑しろと…」
「え……嘘…」
「でも……僕は、純粋に…莉杏様を助けたくてここに来ました」
奏瑪が真っ直ぐ、莉杏を見つめる。
「え………?」
「慎神様は、僕が莉杏様を誘惑しに来てると思ってます」
「どうして…?」
「ほんとは、ずっと……好きでした……」
「え?奏瑪さん?」
「これが、きっと…最後のチャンスです」
「奏瑪さ━━━━━━」
「僕は、貴女が好きです!」
奏瑪が立ち上がり、莉杏に手を差し出す。
「僕と、一緒に、逃げましょう!」
莉杏は、奏瑪の手を握った━━━━━━━
「え?」
「本当に、幸せなの!
莉杏が、僕しか頼りにしてない。
甘えて、すがる。これ程興奮することはないよ!」
「莉杏様を、甘く見ない方がいいかもしれません」
「は?」
「目の色が、違うんです」
「奏瑪?」
「あれは、何か…覚悟している目でした」
バックミラー越しに、奏瑪が言った。
「………知ってるよ」
その奏瑪に、慎神は意味深に微笑んだ。
「え━━━━!!?」
「だから、もうそろそろ……試していいかなー?」
「え━━━━━」
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「莉杏様」
「え……奏瑪さん!?」
バン…!!と屋敷に奏瑪が入ってきて、リビングにいた莉杏に詰め寄る。
「逃げましょう!」
「え━━━!!!?」
「僕と、逃げましょう!!」
「でも、私……慎神くんがいないと━━━━━」
「貴女は、本当は、洗脳されてないですよね?」
ソファに座っていた莉杏の足元に跪く、奏瑪。
「え……」
奏瑪が、ゆっくり莉杏の頬に触れた。
「正気保ってますよね?
何を企んでるんですか?」
「え……私は、何も…」
奏瑪から目を反らす、莉杏。
「貴女の慎神様に対する情は、本当に………
愛情ですか?」
「え…?」
「それとも……同情?」
「それは………」
「僕は、莉杏様を助けたい!」
「奏瑪さん……」
「莉杏様が、慎神様を本気で愛してるなら……貴女を奪うつもりなんてない。
今まで通り、慎神様と莉杏様を支えるだけです。
でも、同情なら………
僕は……いや、僕が!
…………莉杏様を幸せにしたい!」
「でも、こんなこと……奏瑪さんにご迷惑━━━━━」
「今日、慎神様は言ってました。
また、莉杏様を試すと……」
「え?」
「僕に成見と同じように、莉杏様を誘惑しろと…」
「え……嘘…」
「でも……僕は、純粋に…莉杏様を助けたくてここに来ました」
奏瑪が真っ直ぐ、莉杏を見つめる。
「え………?」
「慎神様は、僕が莉杏様を誘惑しに来てると思ってます」
「どうして…?」
「ほんとは、ずっと……好きでした……」
「え?奏瑪さん?」
「これが、きっと…最後のチャンスです」
「奏瑪さ━━━━━━」
「僕は、貴女が好きです!」
奏瑪が立ち上がり、莉杏に手を差し出す。
「僕と、一緒に、逃げましょう!」
莉杏は、奏瑪の手を握った━━━━━━━