聖なる夜に、始まる恋
時差があって、寝付けないかと思っていたが、割とすぐに眠りに落ちたようで、翌朝の目覚めはすっきり。まずはシャワ-を浴び、昨日来の長旅の疲れを洗い流す。
そして、屋上にあるレストランで朝食を。夕食を抜いてしまったので、さすがにお腹がすいた。隣の部屋の彼は
「僕は明日はまた早いから。だから京香は、ゆっくり休んでてね。」
と言ってた通り、既に出掛けていた。多忙な彼らしいが、午後にはまた合流する予定だ。
1人で摂るビュッフェスタイルの朝食。この日は平日だから、宿泊客もビジネス客が多いのだろう。この時間、席についてる人はまばらだった。だから窓際の席で悠々と、窓の外には東京から横浜に掛けてのビルや街並みが続き、更には遠くに富士もそびえる。雲1つない快晴、そして冬の乾燥した澄んだ空気が、その光景を鮮やかに私の目に映えさせる。
食事を終え、いったん部屋に戻った私は、身支度を整え、チェックアウト時間ぎりぎりにホテルを出た。向かった先の「山手美術大学」は、私、菅野京香にとっては思い出深い母校。
懐かしい校門をくぐると
「京香。」
と、合流予定だったマーティ・ジョンソンが声を掛けて来た。
「マーティ、早かったね。待たせちゃった?」
「いいや、僕はここの学食で昼食を食べたかったから。評判に違わず、安くて美味かったよ」
流ちょうな日本語で、答えて笑うマーティ。
「グルメのマーティのおメガネに適ったなら、ウチの学食も大したもんだ。じゃ行こうか。」
私も笑顔で頷くと、彼を促した。
そして、屋上にあるレストランで朝食を。夕食を抜いてしまったので、さすがにお腹がすいた。隣の部屋の彼は
「僕は明日はまた早いから。だから京香は、ゆっくり休んでてね。」
と言ってた通り、既に出掛けていた。多忙な彼らしいが、午後にはまた合流する予定だ。
1人で摂るビュッフェスタイルの朝食。この日は平日だから、宿泊客もビジネス客が多いのだろう。この時間、席についてる人はまばらだった。だから窓際の席で悠々と、窓の外には東京から横浜に掛けてのビルや街並みが続き、更には遠くに富士もそびえる。雲1つない快晴、そして冬の乾燥した澄んだ空気が、その光景を鮮やかに私の目に映えさせる。
食事を終え、いったん部屋に戻った私は、身支度を整え、チェックアウト時間ぎりぎりにホテルを出た。向かった先の「山手美術大学」は、私、菅野京香にとっては思い出深い母校。
懐かしい校門をくぐると
「京香。」
と、合流予定だったマーティ・ジョンソンが声を掛けて来た。
「マーティ、早かったね。待たせちゃった?」
「いいや、僕はここの学食で昼食を食べたかったから。評判に違わず、安くて美味かったよ」
流ちょうな日本語で、答えて笑うマーティ。
「グルメのマーティのおメガネに適ったなら、ウチの学食も大したもんだ。じゃ行こうか。」
私も笑顔で頷くと、彼を促した。