いつまでも、君が大好きです。
そういってしょーちゃんは家に戻っていった。
「はぁ、、俺もう帰るわ。しょーくんに会ったら疲れた。」
「あー。死ぬほどわかる。じゃーね。」
「ん。じゃ」
湊都はくるりと背を向け、歩き始める。
さて。私も家戻るか。
そう思って、後ろを向いた時。
あ、、、やばい。
とっさに家の壁にもたれる。
一瞬、すごいめまいが起きた。
なに、さっきの。
頭が回った感覚。
、、、しょーちゃんに会っていろいろ気疲れしたんだろう。
そんな軽い気持ちで、私は家の中に入った。

それから何日かたった日、私は学校を休んだ。
理由は、熱が出たから。
一応37点8度と微熱だったんだけど、大事をとって休んだ。
お母さんに仕事を休んでもらって、今日は安静にする。
「じゃ、ここに薬と水置いとくから、なにか欲しくなったら電話かけてきてね。私は下にいるから。」
そういってお母さんは部屋を出ていった。
きっと今から在宅勤務だろう。
ほんと私、迷惑かけてばっかだ。
それから薬を飲んで、大人しく布団に入ると、一通のメールが届いた。
それは菜都からで、学校が終わってから湊都と二人でお見舞いにくるという内容だった。
私は了解という返事を返す。
正直退屈だなと思ってたから嬉しい。
私は二人が来てからのことを想像して高鳴る胸を落ち着かせ、浅い眠りに着いた。

「美奈。美奈ー。」
「、、、ん、?お母さん?」
「お昼ご飯、食べられそう?」
「、、あー、うん。食べる。」
食欲はあったので、お昼は食べることにした。
この日のお昼ご飯は、暖かい卵とじうどんだった。
「美味しい、、、。」
「でしょ。」
「あ、そういえば学校終わってから菜都と湊都来るって。」
「あら、そうなの?久しぶりねー。お礼言わないと。」
「お礼ってなんの?」
「美奈と仲良くしてくれてありがとうってね」
あー、、、。
「別にいいよ。恥ずかしいし」
「だめよー。ちゃんと言っておかないと。今の美奈がいるのは、二人のおかげでしょ?」
「そうかな?」
「そうよー。」
「ふーん。」
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