いつまでも、君が大好きです。
「美奈ー!!湊都ー!!」
学校に着くと、女の子が勢いよくこっに向かってくる。
まぁ誰かわかるけど。
こんな朝から私たちの名前をよんで走ってくる子は一人しかいない。
「もー、菜都。落ち着いて?」
「私たち!一緒のクラス!!」
「え!?本当!?」
「やったー!!!」
私たちは抱きつきあって大声を出して騒いだ。
他の人の目も気にならない。
去年違うクラスだったから、本当に嬉しいな。
この子は私の一番の親友である、菊池菜都。
中学校で同じ班になったことから仲良くなった。
「あのー、、邪魔するようで申し訳ないけど、俺は?」
「あー、湊都は違うクラスだった。」
「えー、湊都と離れたの、、、。」
「そっかー」
私は悲しいアピールしたんだけど、湊都は全然あっさり。
「まぁいいじゃん。私と一緒だし。」
「ま、そうだね!!」
「おい菜都。俺の美奈だからな。忘れるなよ。」
「はいはい。分かってますよー!べー!!」
菜都が分かりやすくいじける。
俺の美奈って、、、、。
「もう!恥ずかしいこと言わないで!!」
「ちょ、ごめんって」
私は湊都の背中を叩こうとするが、湊都はそんな私の腕をぎゅっと掴んで離してくれない。
なんせ湊都は身長が175センチあるから。
それに比べて私は、、一五七センチ。
菜都だって一六〇センチあるのに、、、。
「あのー、ラブラブしてるとこ申し訳ないんですけど、そろそろ行こ?」
二人だけの空間を作っている私たちに痺れを切らしたのか、菜都が口を挟む。