いつまでも、君が大好きです。
でもやっぱり、ちょっと気になっちゃうよね。
「緑ヶ丘公園行く?」
「うん!行きたい!!」
「じゃ行くか。ん。」
そう言って湊都は私の方に手を差し伸べてくる。
私はその手をしっかりと握って、湊都の隣を歩いた。
「久しぶりだね。2人でデートするの。」
「確かに、最近部活忙しくて全然出来てなかったもんな。」
湊都はサッカー部に入っていて、春休みはまるまる合宿だったから、本当に久しぶりだ。
「ごめんな?寂しい思いさせて。」
「ほーんと。だからその分、今日はずっと一緒にいようね!」
「あぁ。そうだな。」
口ではこう言っているけど、私、知ってるんだよ?
湊都がすごくすごく努力してること。
どれだけきつい練習終わりであっても、弱音ひとつ吐かずに自主練習してること。
だから、私はそんな湊都を応援したい。
精一杯、湊都の手助けをしたい。
私は、ずっとそう思っている。

公園に着くと、かなり人で混雑していた。
周りを見てみると、わたあめやたこ焼きなどの屋台が沢山あった。
どうやら今週は、緑ヶ丘公園創立10周年記念で、屋台やショーなどをやっているらしい。
「結構人いるね。」
「だな。なんか食べる?」
「うーーん。」
一通り屋台に目を通して、じっと考える。
あ、そういえば入り口の方にいちご飴あったような、、、。
美味しそうだったなぁ、、。
でも、戻るの遠いし、いっか。
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