愛毒、有名人はあの子。
やだ…
そんなこと…
あたし、したけど…嵐に怒られる筋合いないし…
なんなのよ、もう!
「したからなんなの?」
「…お前ら付き合ってんの?有斗が連れ去るとき言ったじゃん。」
っつか話変えんな!
なんなの、って聞いてんじゃん…
今って…
付き合ってますって言ったほうがいい、カナ…?
「つ、付き合ってるけど?」
「は?なんで、…今日が初対面なんじゃねーの?」
ダンッ
嵐の力がいっぱい詰まった拳が壁にあたる。
イライラしすぎ…
なんで関係ないことにそんな首突っ込むのよ…
嵐のほうが意味不だし…
「さっき、告られた。…だからH だってしたわ」
あっさり答えるあたしの口はもう、
止められなかった。
そして嵐の手も、
止められなかった。
「ひゃぁっ、やめ、やめて…」
服の下から手が入る。
――――そしてそうかと思うと
スカートの下から手が入る。
このときあたしは、嵐を
勢いづけてしまったようだった。
「こんなことまでされたのか?」