愛毒、有名人はあの子。
頭のイカレてる2人はぎゅっと抱きしめ合う。
「前もこんなシーンあったね」
嵐が沈黙を破る。
そして、昔を思い出す。
((ってか一昨日でしょ。
「そーだね、週刊誌…大丈夫かなぁ?」
「大丈夫だって、絶対。」
不安~、嵐ってどっか抜けてるし…
――――さ、撮影!
忘れてた…ヤッベ、怒られるに決まってる…
「嵐!撮影!」
「ああ…、俺…もういいかな…」
「あきらめないで、ってか嵐が連れてきたんじゃん」
思い出したよー!キミが犯人だよー!
スタジオの前までくると、外に聴こえるほど
ザワザワしてる。
きっと、あたし達がいないからだよね…。
「行こっ!」
「おう!」
バッタァァァン!
わぁっ、ビックリしたぁ…
あたし達が離れようとした瞬間、
いきなりドアが開いた。
驚きを隠せず、抱きついた。
「…夏純?!」
「あっ、流莉さん!」
「流莉…」
意外な展開~、流莉さん登場~♪
って、ゆっくりしてる場合ちゃうわ!
なんで…
嵐が流莉って呼んでるの?
「夏純、撮影始まってるわよ!
プロの自覚が足りないって… …え?
なんで抱き合ってんの?」
…ギクッ
「え~と…」
「これには事情が…」
超スピードであたふたし始めた2人はまず、
離れた。
「あ~、そうゆう仲なのか^^」
え…
「「えええっ」」