愛毒、有名人はあの子。
「ぅおっしゃあああ!じゃ、用意して」
「… …わかった」
そこまで喜ぶと、
ちょっと不自然だよ…?
あたしは少し動揺しながらも、出発した。
運転は有斗のマネージャーさんがしてくれる、らしいから安心安心。
「ねぇ、いつまで遊ぶ?」
探りをいれとかないと、泊りとか…
困るし…
「ん~、そーだなぁ…
夜の門限ってある?」
「ううん、ナイよっ」
「じゃあ、10時のナイトショー見て帰ろ?」
「ОK、ОK!」
―そんなこんなで到着。
パッパラパッパッパー パパパパパパパ
「へっ、きゃあ!!!!」
何故か、あたし達をキャラクター達が囲んで喜んでる…怖いんですケド!
何すんねんΣ( ̄皿 ̄;;
そのとき掴んだ有斗の腕は
強くて…
たくましくて…
何気にやわらかくて…
昔のお父さんを思い出した。
泣きそうになった
生まれて間もなく死んだ父の腕。
かすかな記憶がよみがえる。
会いたい…