ワスレナグサ。〜忘れたくない君との恋〜
そんな事を考えていたある日の昼休み、
仲良しメンバーでご飯を食べていた私達は
ある話題で持ち切りだった。
「隣のクラスのカナちゃん、ついに紫音ちゃんに告ったらしい」
ついに出たか犠牲者が、
と言わんばかりの話口調。
「紫音ちゃんガード硬いよって、周りから散々言われてたのに、本人曰く、もう限界だったって。すごい好きだったみたいだよ」
自分のことのようで、
胸が苦しい。
なんでこんなに苦しいの...
「でも、断り方もめっちゃ優しくて、それでまた好きになったみたいだよ...可哀想に...」
先生に告白したカナちゃんが、
自分と重なった。
いても立ってもいられなくて、
私は体育教官室を訪ねた。