ワスレナグサ。〜忘れたくない君との恋〜

この匂いは...カレー...?


食欲をそそる香りに、

寝ていた身体も思わず反応する。


パッと目を開けると、

視界に広がる光景は、

またしても、あの部屋だった。


「あ、やっと起きた。カレーの匂いで目が覚めたんだろぉ〜??」


ニヤニヤしながら、
私の顔を覗き込むのはー...


先生だった。


また、夢の続きが見れるの...?


今日はなんて幸せな日なんだろう。


「咲良がカレー食べたいって言うから、一生懸命作ってたのに、寝ちゃうんだもんな。ゆっくり寝れたかな??」


わ、私がカレーが食べたいって言ったの?!

作ってる途中に寝ちゃうなんて...

私のバカ!!!


「あ...ありがとう...」

< 19 / 25 >

この作品をシェア

pagetop