ワスレナグサ。〜忘れたくない君との恋〜
この匂いは...カレー...?
食欲をそそる香りに、
寝ていた身体も思わず反応する。
パッと目を開けると、
視界に広がる光景は、
またしても、あの部屋だった。
「あ、やっと起きた。カレーの匂いで目が覚めたんだろぉ〜??」
ニヤニヤしながら、
私の顔を覗き込むのはー...
先生だった。
また、夢の続きが見れるの...?
今日はなんて幸せな日なんだろう。
「咲良がカレー食べたいって言うから、一生懸命作ってたのに、寝ちゃうんだもんな。ゆっくり寝れたかな??」
わ、私がカレーが食べたいって言ったの?!
作ってる途中に寝ちゃうなんて...
私のバカ!!!
「あ...ありがとう...」