ワスレナグサ。〜忘れたくない君との恋〜

「どういたしまして。腹減ってんだろ?食べよ」


テーブルに並べられた、
全部2つずつの食器たち。

色違いのお揃いの食器は、
どっからどう見ても完璧なカップルだ。


「美味しそ...」


まるでカフェかのような、
オシャレに盛り付けされたカレー。

こんな風に料理も出来るんだ。


「俺の特製カレー!召し上がれ〜」


「私の為に?」


「咲良の為じゃないと作らないよ」


真顔でそんな事を言うから、

またしても私の顔は真っ赤に火照ってしまった。


夢の中では、私たちはカップルなんだね。


...でもこれって、

相当痛くない?


私、ヤバくない???


現実の先生に、ひどく罪悪感を抱きながらも、せめて夢だけは、と思ってしまう。


< 20 / 25 >

この作品をシェア

pagetop