ワスレナグサ。〜忘れたくない君との恋〜
「どういたしまして。腹減ってんだろ?食べよ」
テーブルに並べられた、
全部2つずつの食器たち。
色違いのお揃いの食器は、
どっからどう見ても完璧なカップルだ。
「美味しそ...」
まるでカフェかのような、
オシャレに盛り付けされたカレー。
こんな風に料理も出来るんだ。
「俺の特製カレー!召し上がれ〜」
「私の為に?」
「咲良の為じゃないと作らないよ」
真顔でそんな事を言うから、
またしても私の顔は真っ赤に火照ってしまった。
夢の中では、私たちはカップルなんだね。
...でもこれって、
相当痛くない?
私、ヤバくない???
現実の先生に、ひどく罪悪感を抱きながらも、せめて夢だけは、と思ってしまう。