ワスレナグサ。〜忘れたくない君との恋〜

棚には、ツーショットの写真がいくつも飾ってあった。


ほんとに、付き合ってるみたい。


写真の中の女性は、間違いなく私で。

私の知らない私がいた。


でも、少し大人になったような...

こんな未来が来たらいいのに。


先生の隣で、
当たり前のように笑う私。


幸せそう。


現実の先生はね、

同じようにカッコよくて、素敵だけど、

ここにいる悟とは違って、

少し寂しそうだよ。

先生って辛いのかな?

大人って、大変なのかな?

この世界にいる私は、

あなたを理解できてるのかな。



安心したように眠る先生を見ていると、
私も吸い込まれるように、
再び眠りについた。




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