ワスレナグサ。〜忘れたくない君との恋〜
3話
「おはよー」
校門が見えたと同時に、
大好きな人の姿も見つけてしまった。
担任だから会うのは仕方ないけど、
朝イチから会うのー...
幸せすぎる...!
「松村、おはよ。身体どうだ?」
話口調は先生そのもの。
当たり前だけど。
「お...おはようございます。めっちゃ元気です!カレー食べたんで!」
私の言葉に面食らったような顔をした先生は、ケタケタと笑いだした。
「朝カレーか!さすがだなぁ。ちなみに俺も特製カレー食べてきたぞ!今日も無理しないようにな〜」
特製カレー
私が食べたのは、
先生の特製カレーだよ...
そう言いたかった。
その日は1日上の空で、
ウメちゃんに何回も怒られた。
「しっかりしてよ、咲良。ボケっとしてたら、紫音、誰かに取られるよ!」
「え!それは嫌!!!!」
「反応早...」
それならもっとしっかりしろ、と
男前なウメちゃんに背中を押され、
ついでに日誌も渡された。