放課後、先生と秘密の時間。

天にも登る気持ちで先生を見つめる。


先生、先生は今、何を思って私と話しているのかな………。



「悪いが、資料閉じを手伝ってほしくてな。学級委員にも声をかけたんだが忙しいと断られてしまって。俺と一緒に作業してくれないか?」



申し訳なさそうに頭をポリポリとかいてお願いしてきた。


え、え?


これって、先生と2人きりになれるチャンス!?


あぁ、神様。ありがとうございます!全身全霊で作業させていただきます!


………と、私の思考回路はどこかおかしくなってしまった。


あはは………。


でもこればっかりは仕方なく無い?
好きな人と放課後過ごせるなんて後何回あるのかな。そう考えただけでも貴重だよ。



「大丈夫です!私、やります!」


「本当か!?じゃあ、第一資料室に一緒に行くか」


「はい!」


ふふっ。やったぁ!


断ってくれた学級委員さん、ありがとう!
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