放課後、先生と秘密の時間。

でも………どうして私なんだろう。


他にも頼れるクラスメイトはいっぱいいるのに。なんで、なんの係も委員会も入っていない私に声をかけたのかな?


疑問を抱きつつ、先生の後ろをゆっくりと歩く。


その間もドキドキと心臓が騒いでうるさい。きっと今の私の顔は真っ赤だ。



奥山先生は私のクラスの担任の先生で、とっても人気でモテる。


私たちと歳は10個も違うけど、イケメンで若くて、クールで生徒のことをよく見ている。そんな最強のルックスと先生の素質を持っているので当然のごとく、人気者だ。


そんな先生に私は出会うことができた。


最初はなんとも思わずに接してきたけどだんだんと先生を男性として見るようになった。


そして、その気持ちはいつしか〝恋〟と呼ばれる気持ちに変化していった。


生まれて初めての恋の相手は………先生だった。


いけないことだということはわかってる。私だって叶うとは思っていない。
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