#青春リクエスション
扉の先は…
「わーい、仲間が増えたよ花絵ちゃん!やったね!」
「そうね、よかったわね」
「どう花絵ちゃん、今の気分は?」
「暁がうざいと思ってる」
「ひどい!」
暁先輩が嬉しそうにはしゃいでいた世界でした。
あと今日も藤代先輩はドライでバッサリだ。
「………。」
歓迎されてるのはわかったんだけど、さっきの緊張吹き飛ぶぐらい温度差を感じた。
いや、嬉しいけど。
喜んでくれて嬉しいけど。
「由夢っ」
「凛空ちゃん…」
「由夢も来ると思ったよ!」
凛空ちゃんの顔だけは安心する。まろやかでいつも穏やかだから。
凛空ちゃん丸顔だからもちっとして、それがなんかまろやかなんだよね。
「由夢?」
「あ、ごめん!違うこと考えてた!」
開いていた扉が閉まる。
暁先輩が私の方を見た。
「今日から改めてよろしくね」
「はい…っ、お願いします!」
私の新しい肩書が出来た。
生徒会書記 1年3組井住由夢
ちなみに凛空ちゃんもおんなじ書記。
会長と副会長以外は現・会長の暁先輩が生徒会選任期間中なら独断と偏見で決めていいらしく、契約書に署名した時点で私は生徒会のメンバーになった。
「これでメンバー全員揃ったね!」
「よくノギについて来てくれるやつら、俺ら以外にも見付けられたよ」
「俺は運だけは良いんだ、マブと違って」
「マジ運だけはな。…でも楽しみだな、よろしく井住!」
にかっと馬渕先輩が笑った。
大きく開けた口が特徴的で、背も大きいからとにかく目立つ。だけど柔らかい雰囲気を纏った人だと思った。
「よろしくお願いしますっ」
始まる、新しい生活が。
高校生活半年終わってこうなるとは思わなかったけど。
「あ、そうだ由夢ちゃん!」
「はい」
「これからよろしくね!」
「それさっき聞きましたよ」
「“青春リクエスション”盛り上げていきたいから!」
井住由夢、生徒会であり青春リクエスション。
高校生活を少しだけ彩るお手伝いをしたいです!
「わーい、仲間が増えたよ花絵ちゃん!やったね!」
「そうね、よかったわね」
「どう花絵ちゃん、今の気分は?」
「暁がうざいと思ってる」
「ひどい!」
暁先輩が嬉しそうにはしゃいでいた世界でした。
あと今日も藤代先輩はドライでバッサリだ。
「………。」
歓迎されてるのはわかったんだけど、さっきの緊張吹き飛ぶぐらい温度差を感じた。
いや、嬉しいけど。
喜んでくれて嬉しいけど。
「由夢っ」
「凛空ちゃん…」
「由夢も来ると思ったよ!」
凛空ちゃんの顔だけは安心する。まろやかでいつも穏やかだから。
凛空ちゃん丸顔だからもちっとして、それがなんかまろやかなんだよね。
「由夢?」
「あ、ごめん!違うこと考えてた!」
開いていた扉が閉まる。
暁先輩が私の方を見た。
「今日から改めてよろしくね」
「はい…っ、お願いします!」
私の新しい肩書が出来た。
生徒会書記 1年3組井住由夢
ちなみに凛空ちゃんもおんなじ書記。
会長と副会長以外は現・会長の暁先輩が生徒会選任期間中なら独断と偏見で決めていいらしく、契約書に署名した時点で私は生徒会のメンバーになった。
「これでメンバー全員揃ったね!」
「よくノギについて来てくれるやつら、俺ら以外にも見付けられたよ」
「俺は運だけは良いんだ、マブと違って」
「マジ運だけはな。…でも楽しみだな、よろしく井住!」
にかっと馬渕先輩が笑った。
大きく開けた口が特徴的で、背も大きいからとにかく目立つ。だけど柔らかい雰囲気を纏った人だと思った。
「よろしくお願いしますっ」
始まる、新しい生活が。
高校生活半年終わってこうなるとは思わなかったけど。
「あ、そうだ由夢ちゃん!」
「はい」
「これからよろしくね!」
「それさっき聞きましたよ」
「“青春リクエスション”盛り上げていきたいから!」
井住由夢、生徒会であり青春リクエスション。
高校生活を少しだけ彩るお手伝いをしたいです!