#青春リクエスション
「こんにちは、この度生徒会長に就任致しました野木暁です」
にこりと微笑んだ。
ドクンッと、大きく波打つ心臓の音。
「凛空ちゃん、あの人…っ」
思わず凛空ちゃんの腕を掴んでしまった。私が何を言いたいかたぶんすぐにわかった。
「何、由夢知らないの?」
「え、有名なの?」
「超有名じゃん、うちの学校の王子様“野木暁”先輩。成績優秀であのルックスだからね、超モテモテ人生だよ俺とは違って」
「へぇー…野木暁先輩…」
そーゆうことには疎くて全然知らなかった。
あんな人がこの学校にいたんだ…
「会長に選んで頂きありがとうございます。みなさんとより良い高校生活を送ることが出来るように、精一杯頑張っていきたいと思います」
もう私の瞳には彼しか映ってなかった。
胸が高鳴る。
なんだろう、この気持ち。
きゅっと胸が苦しくなる。
だけど、全然嫌じゃないの。
むしろ心地よくて、何かが溢れそうになる。
ドキドキが止まらないー…!
「………。」
ん、ドキドキ?
さっき見たな、この言葉。
「ねぇ凛空ちゃん!Speaks見せて!青春リクエスションって書いてあったやつ!」
「え、もう一回?いいけど」
凛空ちゃんがポケットから取り出したスマホの画面を覗き込むように一緒に見た。
“ドキドキしたい!#青春リクエスション”
2いいねはそのまま変わらない。他のところも特に変わってない。
「凛空ちゃん、このアカウントって誰かわかる?@knowledge_is_powerって」
「誰かはわかんねぇなー、てか読み方もわかんねぇ」
「そっか、…そうだよね」
いくら身バレしやすいとは言え、全校生徒は500人を超えるんだもん簡単には見付けられないか。
…見付けたところでどうするんだって話なんだけど、なんだけど…なんとなく頭を過ったから。
女子たちの黄色い歓声の中、壇上に上がった野木先輩に同じ感情を持った人は絶対たくさんいた。
にこりと微笑んだ瞬間、きっと心臓の音は大きく波打った。
もしかしてこのドキドキが青春リクエスションなんじゃないかって。
あの微笑みが青春リクエスションー…
にこりと微笑んだ。
ドクンッと、大きく波打つ心臓の音。
「凛空ちゃん、あの人…っ」
思わず凛空ちゃんの腕を掴んでしまった。私が何を言いたいかたぶんすぐにわかった。
「何、由夢知らないの?」
「え、有名なの?」
「超有名じゃん、うちの学校の王子様“野木暁”先輩。成績優秀であのルックスだからね、超モテモテ人生だよ俺とは違って」
「へぇー…野木暁先輩…」
そーゆうことには疎くて全然知らなかった。
あんな人がこの学校にいたんだ…
「会長に選んで頂きありがとうございます。みなさんとより良い高校生活を送ることが出来るように、精一杯頑張っていきたいと思います」
もう私の瞳には彼しか映ってなかった。
胸が高鳴る。
なんだろう、この気持ち。
きゅっと胸が苦しくなる。
だけど、全然嫌じゃないの。
むしろ心地よくて、何かが溢れそうになる。
ドキドキが止まらないー…!
「………。」
ん、ドキドキ?
さっき見たな、この言葉。
「ねぇ凛空ちゃん!Speaks見せて!青春リクエスションって書いてあったやつ!」
「え、もう一回?いいけど」
凛空ちゃんがポケットから取り出したスマホの画面を覗き込むように一緒に見た。
“ドキドキしたい!#青春リクエスション”
2いいねはそのまま変わらない。他のところも特に変わってない。
「凛空ちゃん、このアカウントって誰かわかる?@knowledge_is_powerって」
「誰かはわかんねぇなー、てか読み方もわかんねぇ」
「そっか、…そうだよね」
いくら身バレしやすいとは言え、全校生徒は500人を超えるんだもん簡単には見付けられないか。
…見付けたところでどうするんだって話なんだけど、なんだけど…なんとなく頭を過ったから。
女子たちの黄色い歓声の中、壇上に上がった野木先輩に同じ感情を持った人は絶対たくさんいた。
にこりと微笑んだ瞬間、きっと心臓の音は大きく波打った。
もしかしてこのドキドキが青春リクエスションなんじゃないかって。
あの微笑みが青春リクエスションー…