#青春リクエスション
あれからSpeaksでひっそりと訂正の呟きがされていた。


と言っても、寧々に対する謝罪とこのアカウントは削除しますと書かれただけで百枝先輩本人の名前は出されてなかったけど。

寧々がもうそれ以上はいいって言ったから私も何も言わないことにした。

寧々が何もしないなら誰も何もせず、次第に言われることもなくなっていった。

てゆーかもう単純にみんな飽きたんだと思う。それならそれでいいからって、寧々は今日も部活へ向かう。

「まだ怪我治ってないんでしょう?」

「うん、でも出来る事はいっぱいあるから。百枝先輩の指導もあるしね!」

「百枝先輩、がんばってるんだね!」

じゃあねと、手を振って寧々が駈けてゆく。


その背中はキラキラして、カッコいい。


「応援してるから」

さぁ、私も生徒会へ向かおうかな。
< 77 / 109 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop