#青春リクエスション
体育館に全校生徒が集まって新入生歓迎が始まった。
ステージ下右側の隅っこに用意したマイクスタンドを使って馬渕先輩の緊張した声で進められていく。
その後ろ、壁にくっ付くように生徒会みんなで並んだ。
暁先輩、花絵先輩、私、そして凛空ちゃん…自分に与えられた仕事のプレッシャーかいつになく落ち着きがない。
「凛空ちゃん、…大丈夫?」
こそっと凛空ちゃんにだけ聞こえるように小声で聞いてみた。
「…いや、全然。藤代先輩も手伝ってくれることになったんだけど絶対ミスるの俺な気がして」
「珍しいね、凛空ちゃんがそんなネガティブなの」
「でもそれだけ俺も任されるようになったってことだもんな!成長だよな!」
「え、急にポジティブ!?」
手をグーにして気合を入れ、よしっと呟いた。
「頼りになる男になったって言うことだ!」
「凛空ちゃんはいつだって頼りになるよ」
いつもそう思ってるから言っただけなんだけど、凛空ちゃんが少し恥ずかしそうにした。
ありがとってぶっきらぼうに答えながら、それにふふって笑っちゃったんだけど。
ステージ下右側の隅っこに用意したマイクスタンドを使って馬渕先輩の緊張した声で進められていく。
その後ろ、壁にくっ付くように生徒会みんなで並んだ。
暁先輩、花絵先輩、私、そして凛空ちゃん…自分に与えられた仕事のプレッシャーかいつになく落ち着きがない。
「凛空ちゃん、…大丈夫?」
こそっと凛空ちゃんにだけ聞こえるように小声で聞いてみた。
「…いや、全然。藤代先輩も手伝ってくれることになったんだけど絶対ミスるの俺な気がして」
「珍しいね、凛空ちゃんがそんなネガティブなの」
「でもそれだけ俺も任されるようになったってことだもんな!成長だよな!」
「え、急にポジティブ!?」
手をグーにして気合を入れ、よしっと呟いた。
「頼りになる男になったって言うことだ!」
「凛空ちゃんはいつだって頼りになるよ」
いつもそう思ってるから言っただけなんだけど、凛空ちゃんが少し恥ずかしそうにした。
ありがとってぶっきらぼうに答えながら、それにふふって笑っちゃったんだけど。