#青春リクエスション
次の日、暁先輩は休みだった。
昨日の今日で休むなんて、偶然かもしれないけど気にせずにはいられなかった。
「久しぶりに俺が来たのにあいつが休みってどーゆうことだよ」
「マブ先輩、Speaksのアップデートデータ出来たんですか?」
「まだ仮な、ノギと相談しようと思ってたんだけど」
だから今日は4人。暁先輩のいない生徒会で、4人。
「みんな席について、会議始めるから」
そう言いながら今日は花絵先輩が暁先輩の席に座った。いつも会長であり議長の暁先輩が座る場所にはぁっと深い息を吐きながら。
「有末くん、ホワイトボードお願い」
「わっかりましたー!」
ホワイトボードの前に凛空ちゃんが立つ、花絵先輩の号令で始まる生徒会会議は不思議な感じがした。
「てか何でノギ休みなの?花絵知ってる?同じクラスだろ」
「…風邪だって」
カチカチと2回シャーペンをノックしながら気だるそうに答えた。
…風邪なんだ。
そっか、風邪…
少しだけ本当かな?って思った。
暁先輩だって学校に来たくない日ぐらい、あるよね。
「昨日LINEした時は何も言ってなかったけどな、あいつも風邪ぐらい引くか」
「散々好き勝手にやってるからよ、こうやって生徒会の仕事がある日に来ないんだから」
花絵先輩の声に力が入る、昨日の今日なのは花絵先輩も一緒で落ち着かない様子だった。
大丈夫なのかな、暁先輩。
あれは暁先輩にだって非はあったけど、ちょっと目に余るものがあったっていうかなんていうか…!
それはそうだったんだけど、でも…
暁先輩がいないと何も始まらない。
そう思ってるのは私だけだとしても。
暁先輩は思っていなくても…
「早く会議始めるわよ、新聞部から生徒会取材の依頼が来てるの」
「新聞部の依頼!なんかカッコいいっすね!!」
「うちの新聞部、初期のSpeaks並みに廃れてるけどな」
「…暁が持って来た仕事よ、本人いないんじゃ意味もないけど。搔き乱すだけ乱して置いていくのやめてほしいわ」
あぁ、何かなこの気持ち。
なんで私こんな闇に縛られたみたいに苦しんだろう。
ずしんと重くのしかかる暗闇の中、どこへも行けずにずっとわずかな空気で息を吸ってる。
そんな感じ。
「暁の勝手に振り回されるのもうんざりだわ」
私だって早く思い切り息を吸いたい。
軽くなりたい。
「…なんでそんな言い方出来るんですか?」
気付けば口に出していた。
「花絵先輩、暁先輩に冷たくないですかっ!」
羨ましかったの、そんな風に言える花絵先輩が。
昨日の今日で休むなんて、偶然かもしれないけど気にせずにはいられなかった。
「久しぶりに俺が来たのにあいつが休みってどーゆうことだよ」
「マブ先輩、Speaksのアップデートデータ出来たんですか?」
「まだ仮な、ノギと相談しようと思ってたんだけど」
だから今日は4人。暁先輩のいない生徒会で、4人。
「みんな席について、会議始めるから」
そう言いながら今日は花絵先輩が暁先輩の席に座った。いつも会長であり議長の暁先輩が座る場所にはぁっと深い息を吐きながら。
「有末くん、ホワイトボードお願い」
「わっかりましたー!」
ホワイトボードの前に凛空ちゃんが立つ、花絵先輩の号令で始まる生徒会会議は不思議な感じがした。
「てか何でノギ休みなの?花絵知ってる?同じクラスだろ」
「…風邪だって」
カチカチと2回シャーペンをノックしながら気だるそうに答えた。
…風邪なんだ。
そっか、風邪…
少しだけ本当かな?って思った。
暁先輩だって学校に来たくない日ぐらい、あるよね。
「昨日LINEした時は何も言ってなかったけどな、あいつも風邪ぐらい引くか」
「散々好き勝手にやってるからよ、こうやって生徒会の仕事がある日に来ないんだから」
花絵先輩の声に力が入る、昨日の今日なのは花絵先輩も一緒で落ち着かない様子だった。
大丈夫なのかな、暁先輩。
あれは暁先輩にだって非はあったけど、ちょっと目に余るものがあったっていうかなんていうか…!
それはそうだったんだけど、でも…
暁先輩がいないと何も始まらない。
そう思ってるのは私だけだとしても。
暁先輩は思っていなくても…
「早く会議始めるわよ、新聞部から生徒会取材の依頼が来てるの」
「新聞部の依頼!なんかカッコいいっすね!!」
「うちの新聞部、初期のSpeaks並みに廃れてるけどな」
「…暁が持って来た仕事よ、本人いないんじゃ意味もないけど。搔き乱すだけ乱して置いていくのやめてほしいわ」
あぁ、何かなこの気持ち。
なんで私こんな闇に縛られたみたいに苦しんだろう。
ずしんと重くのしかかる暗闇の中、どこへも行けずにずっとわずかな空気で息を吸ってる。
そんな感じ。
「暁の勝手に振り回されるのもうんざりだわ」
私だって早く思い切り息を吸いたい。
軽くなりたい。
「…なんでそんな言い方出来るんですか?」
気付けば口に出していた。
「花絵先輩、暁先輩に冷たくないですかっ!」
羨ましかったの、そんな風に言える花絵先輩が。