神様が私の願いを最後に叶えてくれるなら
――私の胸や腹部に画鋲(がびょう)が刺さっていた。
嫉妬深い妹、態度や顔の表情はごまかせても、心の中は憎悪でいっぱいなのだろう。
恨みや憎しみを込めながら、写真に画鋲を差し込んでる姿は想像したくない。
怖くなったので貸していた本を写真の上に乗せて、何も見なかったことにする。
今は気持ちが動揺してるので、現実逃避するのが精一杯。
静かに妹の部屋を出て廊下に立ち、胸を撫で下ろしてると背中に嫌な悪寒が走る。
ゆっくり振り返ると、無表情で背後から私を見つめる妹が立っていた。
目を大きく見開いて、私の胸を突き刺さすような視線を向けてくる。
短い沈黙が続いた後、妹が囁くように不気味な小声で話かけてきた。
「見たの……」