神様が私の願いを最後に叶えてくれるなら


 春樹が言葉を詰まらせた後、目前に立つ幽霊の私に向け大声で叫んだ。




「俺も! お前のことが好きだーっ!!!」




 妹が言ってたとおり、両思いだった!



 私は嬉しくて春樹を抱きしめたけど、体が幽霊なのですり抜けてしまう。

 だけど、大好きな幼なじみと両思いでよかった!



 私が生きてる時、春樹に伝えられなかった心残りはたくさんある。

 神様しか知らない……

 美しい思い出も、私の気持ちも、なにもかも……



 でも、春樹からの告白ですべて報われた気がする!

 嬉しくて、天にも昇る幸せな気持ちだよ!



 その時、幽霊の私に異変が……




「えっ、体が浮き上がって空に向かってくよ!」




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