神様が私の願いを最後に叶えてくれるなら


「あいかわらずマメはモフモフだね、気持ちいいな……」



 私はマメの体に頬摺りしながら、懐かしい毛並みを楽しんでる。



「このまま一緒に、天国へつれてってくれるの?」



 マメは嬉しそうに、尻尾を振り続けてる。


 やがて大きな光が頭上に現れ、私とマメは吸い込まれるように導かれていく。


 心が軽くなって、何もかもすべてが浄化されていくような感覚の中で……

 私は静かに囁いた……



「迎えに来てくれてありがとう…… 大好きだよ、マメ……」



 目の前でキラキラと光の粒になっていく愛犬マメを見つめながら


 私は心の中で思っていた……




< 38 / 39 >

この作品をシェア

pagetop