猫が恋した5日間
∟家
『ニャー...』
コクッと頷くとあいりは僕を抱いて歩きだした。
風がどんどんひどくなっていって、あいりの髪が僕にかかる。
風のせいで、顔がつぶれそうになるくらい。
も゛ー!!ほっぺつぶれてますけどっ!!
行きは心地よかったわりに、帰りはそんなゆったりしてられないし...
しかもこの長い道のりの中で、ちっちゃいあいりの事も心配だし...
いざとなったら僕が守るけどね★
そんな妄想をしていると、あいりんち(?)に着いた。
ガチャッ...
家の名前板には「中村」って書いてあったから、多分あいりんちだ...