猫が恋した5日間
『ニャー♪』
この美味しさにはつい笑みがこぼれてしまう。
「良かったぁ♪」
まるで、あいりには僕の心の声が聞こえているよう。人間にならなくたって、喋れてるみたい。
これって、“以心伝心”ってやつだよね??
フワッ
フワフワした布団がかかる。
「寒いでしょっ?」
あいりの温もりだけも、暖かいけどね。
その笑顔には、「うん。」って選択肢しかなくって否定できないよ。
僕の横にはあいりが居て、あいりの横には僕がいる。
今以上な幸せはないと思うな――――。