猫が恋した5日間
あいりの家の前に着いた。と思うと車の扉が威勢良く閉まる音が聞こえた。
その音がしたほうへ視線を向ける。
前の席にあいりとあいりのお母さん―――...
あいりの哀しそうな顔――――...
胸がギュッて締め付けられるこの痛み――――――――...
《!!こっここ!!?》
あいりはやっと僕に気づいた様で叫んでいるようだが窓の厚さで僕にはかすかだけでしか聞こえない。
そのときにはもう遅かったのカモしれない――――――――