大安吉日。私、あなたのもとへ参りますっ!
「本音を言うと閉じ込めておきたいさ。けど、そんなことをしたら、僕は日織さんのそばにいる資格を失ってしまう」
日織のことを閉じ込めて、完全に彼女の行動を掌握したいという思いは、常に修太郎の心の中にくすぶっている。
だけどそんなことをしたら、修太郎の愛する日織が日織らしくいられなくなるだろうことも理解しているし、何より日織という女性が、そんな枠に嵌め込めるような生やさしい娘ではないことも知っているつもりだ。
修太郎は、一見ほやぁ〜んとした日織の、そういう芯の強さに惹かれているのだ。それを手折ることなんて、例え自分自身であっても許されない。
「そう。それを聞いて少し安心したわ」
クスッと笑って椅子にもたれ直した佳穂に、修太郎は彼女のそう言う何もかも見透かしてしまうところが苦手なんだと苦笑した。
「以前の貴方なら日織ちゃんを閉じ込めかねない危うさがあって心配してたのよ」
カップを傾けながらうかがうような視線を向けられて、修太郎は思わず佳穂を見つめた。
日織のことを閉じ込めて、完全に彼女の行動を掌握したいという思いは、常に修太郎の心の中にくすぶっている。
だけどそんなことをしたら、修太郎の愛する日織が日織らしくいられなくなるだろうことも理解しているし、何より日織という女性が、そんな枠に嵌め込めるような生やさしい娘ではないことも知っているつもりだ。
修太郎は、一見ほやぁ〜んとした日織の、そういう芯の強さに惹かれているのだ。それを手折ることなんて、例え自分自身であっても許されない。
「そう。それを聞いて少し安心したわ」
クスッと笑って椅子にもたれ直した佳穂に、修太郎は彼女のそう言う何もかも見透かしてしまうところが苦手なんだと苦笑した。
「以前の貴方なら日織ちゃんを閉じ込めかねない危うさがあって心配してたのよ」
カップを傾けながらうかがうような視線を向けられて、修太郎は思わず佳穂を見つめた。