大安吉日。私、あなたのもとへ参りますっ!
少し方向音痴気味なところが自分でも心配だけど、以前修太郎に地図アプリが目的地までナビゲーションしてくれることを教わったばかりだからきっと大丈夫。
「スマートフォンって、本当すごいのですっ」
修太郎と色違いの、かじりかけりんごがロゴになった赤色のスマートフォンをギュッと握りしめると、日織は「羽住酒造」までのルートを画面に出して、曲がり角に差し掛かるたびにそれを確認しては進んだ。
「わぁ〜。サザンカ、綺麗なのですっ」
歩いていると、日頃車に乗せてもらって揺られている時には目に入ってこないものが、いっぱい飛び込んでくる。
「わわわっ、おっきな花なのですっ」
自分の背丈よりうんと高い――もっと言うと大好きな修太郎よりもうんと高い位置から壁越し、お辞儀をするように日織を見下ろしている薄紫の花が目に付いた。
「えっと、これは確か……そう! 皇帝ダリアなのですっ!」
と、様々な発見が出来てワクワクしてしまう。
「スマートフォンって、本当すごいのですっ」
修太郎と色違いの、かじりかけりんごがロゴになった赤色のスマートフォンをギュッと握りしめると、日織は「羽住酒造」までのルートを画面に出して、曲がり角に差し掛かるたびにそれを確認しては進んだ。
「わぁ〜。サザンカ、綺麗なのですっ」
歩いていると、日頃車に乗せてもらって揺られている時には目に入ってこないものが、いっぱい飛び込んでくる。
「わわわっ、おっきな花なのですっ」
自分の背丈よりうんと高い――もっと言うと大好きな修太郎よりもうんと高い位置から壁越し、お辞儀をするように日織を見下ろしている薄紫の花が目に付いた。
「えっと、これは確か……そう! 皇帝ダリアなのですっ!」
と、様々な発見が出来てワクワクしてしまう。