大安吉日。私、あなたのもとへ参りますっ!
多分、世の中女性たちの九割以上が目を奪われるハンサムさんだったのだが、日織はそんな一斗を見て別のことを考えていた。
(修太郎さんが同じ格好をなさったら絶対絶対めちゃくちゃ素敵なのですっ)
やはり結婚式では修太郎の和装が見たいと改めて実感させられた日織だ。
「久しぶりだね、日織ちゃん。すっかり大人の女性になっちゃって」
十升の実兄なので、よく見ると顔の作りはとても似ていると思う。
特に眼鏡の奥に隠れていて見えづらいけれど、切れ長な目元なんて二人ともそっくりだ。
だけど、身にまとう雰囲気が落ち着いていて穏やかだからか、全然印象が違って見えるのが、日織には不思議で堪らなかった。
幼い頃から十升は苦手だけど、一斗さんは〝嫌いじゃなかった〟なぁと思い出した日織だ。
「有難うございますっ。一斗さんも相変わらず素敵なのですっ」
(修太郎さんが同じ格好をなさったら絶対絶対めちゃくちゃ素敵なのですっ)
やはり結婚式では修太郎の和装が見たいと改めて実感させられた日織だ。
「久しぶりだね、日織ちゃん。すっかり大人の女性になっちゃって」
十升の実兄なので、よく見ると顔の作りはとても似ていると思う。
特に眼鏡の奥に隠れていて見えづらいけれど、切れ長な目元なんて二人ともそっくりだ。
だけど、身にまとう雰囲気が落ち着いていて穏やかだからか、全然印象が違って見えるのが、日織には不思議で堪らなかった。
幼い頃から十升は苦手だけど、一斗さんは〝嫌いじゃなかった〟なぁと思い出した日織だ。
「有難うございますっ。一斗さんも相変わらず素敵なのですっ」