大安吉日。私、あなたのもとへ参りますっ!
「で、僕と修太郎さんって、どこが似てるの?」
さっき日織は自分を見ると〝脳が混乱する〟と話していた。
自分の勘違いでなければ、あれはきっと修太郎さんとやらと自分の間に何か共通点があって、そこに日織が惑わされていたということなんじゃないかと思った一斗だ。
ある意味賭けみたいに鎌をかけてみただけなのだが、日織はまんまと引っかかってくれた。
「お顔というか……雰囲気というか……そういうのが何となく似ていらっしゃるのです……。ほ、本当に何となくなんですけどっ」
ゴニョゴニョ。
何となくを強調する日織に、一斗は見た目かぁ〜と内心そわそわする。
自分は日織の好みのタイプだったと告白されているのと変わらなかったから。
「僕が修太郎さんより先に言い寄ってたら、日織ちゃんは僕の奥さんだったかもしれないね」
惜しいことをしたとしみじみ思ってしまった一斗だ。
(十升のヤツがもっと早く忘年会をしてくれてたらよかったのに)
半ば当てつけのように弟を非難してみたりしたのは、日織のことをそのぐらい気に入っていたからに他ならない。
さっき日織は自分を見ると〝脳が混乱する〟と話していた。
自分の勘違いでなければ、あれはきっと修太郎さんとやらと自分の間に何か共通点があって、そこに日織が惑わされていたということなんじゃないかと思った一斗だ。
ある意味賭けみたいに鎌をかけてみただけなのだが、日織はまんまと引っかかってくれた。
「お顔というか……雰囲気というか……そういうのが何となく似ていらっしゃるのです……。ほ、本当に何となくなんですけどっ」
ゴニョゴニョ。
何となくを強調する日織に、一斗は見た目かぁ〜と内心そわそわする。
自分は日織の好みのタイプだったと告白されているのと変わらなかったから。
「僕が修太郎さんより先に言い寄ってたら、日織ちゃんは僕の奥さんだったかもしれないね」
惜しいことをしたとしみじみ思ってしまった一斗だ。
(十升のヤツがもっと早く忘年会をしてくれてたらよかったのに)
半ば当てつけのように弟を非難してみたりしたのは、日織のことをそのぐらい気に入っていたからに他ならない。