大安吉日。私、あなたのもとへ参りますっ!
「あっ、もしかして、お約束の時間が迫っているのですかっ?」
そんな修太郎の態度に、日織は式場との打ち合わせ時間が押していると思ったみたいだ。
実際にはここから打ち合わせ場所まで十分と掛からないし、余裕で辿り着けるのだれど。
修太郎は日織の勘違いを肯定も否定もせず、気持ち日織の腰を抱く腕に力を込めて、愛車の助手席ドアを開けた。
そのまま日織を抱き上げて中に乗せるなり、
「シートベルトしますね」
言って、このところは日織に任せていたシートベルトを、今日は自分が付けますね、と宣言する。
もちろん一斗が見ているから。わざと「この女性は僕の妻だ、手を出すな」と見せつけるように日織に覆い被さって、シートベルトを嵌めたに過ぎない。
だが、常とは違う修太郎の様子に、日織はちょっぴり驚かされてしまったらしい。
そんな修太郎の態度に、日織は式場との打ち合わせ時間が押していると思ったみたいだ。
実際にはここから打ち合わせ場所まで十分と掛からないし、余裕で辿り着けるのだれど。
修太郎は日織の勘違いを肯定も否定もせず、気持ち日織の腰を抱く腕に力を込めて、愛車の助手席ドアを開けた。
そのまま日織を抱き上げて中に乗せるなり、
「シートベルトしますね」
言って、このところは日織に任せていたシートベルトを、今日は自分が付けますね、と宣言する。
もちろん一斗が見ているから。わざと「この女性は僕の妻だ、手を出すな」と見せつけるように日織に覆い被さって、シートベルトを嵌めたに過ぎない。
だが、常とは違う修太郎の様子に、日織はちょっぴり驚かされてしまったらしい。