大安吉日。私、あなたのもとへ参りますっ!
これ、先日佳穂とカフェで話したことで、彼女に対する対抗心が修太郎のなかでメラメラ燃え上がってしまったから、というのも大きかったりする。
(どう考えてもアイツよりうちの日織さんの方がドレス、似合いますからね)
要は出来上がった写真を健二と佳穂に見せびらかしたいのだ。
何せあちらは和装はしていないらしいし、その意味でも勝てる気しかしない修太郎だ。
実際のところそんなの張り合うことではないというのは分かっているけれど、〝ボンキュッボン〟の恨みは根深い。
日織は最初、突然洋装も……などと言い出した修太郎に、「もったいないのですっ」と大変恐縮していた様子だったけれど、「どうしても譲れません。何より〝僕が〟日織さんのドレス姿が見たいんです!」と力説して何とか納得してもらった。
そんな感じで、始めこそ予算的なことなどを考えて気後れしまくりだった日織だったが、そこはやはり女の子だ。
綺麗な衣装を見ているうちにどんどんテンションが上がってきて。
気が付けば色とりどりのドレスの間を、花畑を舞い飛ぶ蝶のようにひらひらと動き回っていた。
(どう考えてもアイツよりうちの日織さんの方がドレス、似合いますからね)
要は出来上がった写真を健二と佳穂に見せびらかしたいのだ。
何せあちらは和装はしていないらしいし、その意味でも勝てる気しかしない修太郎だ。
実際のところそんなの張り合うことではないというのは分かっているけれど、〝ボンキュッボン〟の恨みは根深い。
日織は最初、突然洋装も……などと言い出した修太郎に、「もったいないのですっ」と大変恐縮していた様子だったけれど、「どうしても譲れません。何より〝僕が〟日織さんのドレス姿が見たいんです!」と力説して何とか納得してもらった。
そんな感じで、始めこそ予算的なことなどを考えて気後れしまくりだった日織だったが、そこはやはり女の子だ。
綺麗な衣装を見ているうちにどんどんテンションが上がってきて。
気が付けば色とりどりのドレスの間を、花畑を舞い飛ぶ蝶のようにひらひらと動き回っていた。