大安吉日。私、あなたのもとへ参りますっ!
そうして、結局サーモンピンクのハイウエストになったドレスを選んだ日織だ。
腰元左サイドに大きめのリボンがあしらわれていて、そこから両脇を流れるように飾るフリルのお陰で、まるでスイートピーの花を連想させる可愛らしいドレスだった。 レース使いがとても上品で、お嬢様然とした日織の雰囲気に良く似合っていて。
「僕も日織さんのドレス姿が見られて物凄く幸せです」
本当は純白のウエディングドレスも着て欲しかった修太郎だが、「和装二着に加えて、ドレスまでそれはさすがに多すぎるのですっ」と、そこだけは固辞されてしまった。
余りしつこく勧めると、選んだはずのカラードレスもやめると言い出すかもしれないと思った修太郎は、純白はとりあえず白無垢だけで我慢することにした。
結婚後にも何だかんだ理由を付けて機会を設けられないわけじゃない。
いざとなればいくらだってやりようはあると思っていたりするのだが、修太郎がそんなことを目論んでいるだなんて露ほども思っていない日織だ。
着られないと思っていたドレスまで着せてもらえると分かって、それだけでただただルンルンで。
腰元左サイドに大きめのリボンがあしらわれていて、そこから両脇を流れるように飾るフリルのお陰で、まるでスイートピーの花を連想させる可愛らしいドレスだった。 レース使いがとても上品で、お嬢様然とした日織の雰囲気に良く似合っていて。
「僕も日織さんのドレス姿が見られて物凄く幸せです」
本当は純白のウエディングドレスも着て欲しかった修太郎だが、「和装二着に加えて、ドレスまでそれはさすがに多すぎるのですっ」と、そこだけは固辞されてしまった。
余りしつこく勧めると、選んだはずのカラードレスもやめると言い出すかもしれないと思った修太郎は、純白はとりあえず白無垢だけで我慢することにした。
結婚後にも何だかんだ理由を付けて機会を設けられないわけじゃない。
いざとなればいくらだってやりようはあると思っていたりするのだが、修太郎がそんなことを目論んでいるだなんて露ほども思っていない日織だ。
着られないと思っていたドレスまで着せてもらえると分かって、それだけでただただルンルンで。