大安吉日。私、あなたのもとへ参りますっ!
***
今日は可愛い日織を、甘やかしという名のお仕置きで〝誰の妻であるのか〟をしっかりと心に刻んでいただくつもりだったのに。
まさかの日織からの甘やかし催促に、修太郎は思わず瞳を見開いた。
「日織、さん……?」
恐る恐る彼女の名を呼べば、「はいっ♥」と期待に満ちたキラキラの目で見つめ返されて。
(やっぱり僕は一生かかっても彼女には敵わない)
修太郎は抑えきれない疼きとともに、そう実感した。
***
修太郎に抱き上げられてベッドに運ばれながら、日織はふと思い出す。
「あ、あのっ。そういえば私まだ……」
――お風呂に入っていなかったのですっ。
一日中外でゴソゴソしていたのだ。
いくら寒い季節とはいえ、きっと身体中汚れてしまっている。
「お風呂でしたら後にしてくださいね。あれだけ僕を煽ったんです。ここでお預けなんてあり得ません。それに――」
言って日織を抱き上げる腕をほんの少し上に押し上げるようにして、いまキミの身体は僕の腕の中なんですよ?と彼女に意識させると、
「どうせドロドロになってしまうんです。全部終わってから一緒に入りましょう」
とわざと声を低めて提案する。
「どっ、ドロドロ……!」
途端、腕の中の日織が首をすくめて真っ赤な顔をして。
それが堪らなく愛しいと思ってしまった修太郎だ。
今日は可愛い日織を、甘やかしという名のお仕置きで〝誰の妻であるのか〟をしっかりと心に刻んでいただくつもりだったのに。
まさかの日織からの甘やかし催促に、修太郎は思わず瞳を見開いた。
「日織、さん……?」
恐る恐る彼女の名を呼べば、「はいっ♥」と期待に満ちたキラキラの目で見つめ返されて。
(やっぱり僕は一生かかっても彼女には敵わない)
修太郎は抑えきれない疼きとともに、そう実感した。
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修太郎に抱き上げられてベッドに運ばれながら、日織はふと思い出す。
「あ、あのっ。そういえば私まだ……」
――お風呂に入っていなかったのですっ。
一日中外でゴソゴソしていたのだ。
いくら寒い季節とはいえ、きっと身体中汚れてしまっている。
「お風呂でしたら後にしてくださいね。あれだけ僕を煽ったんです。ここでお預けなんてあり得ません。それに――」
言って日織を抱き上げる腕をほんの少し上に押し上げるようにして、いまキミの身体は僕の腕の中なんですよ?と彼女に意識させると、
「どうせドロドロになってしまうんです。全部終わってから一緒に入りましょう」
とわざと声を低めて提案する。
「どっ、ドロドロ……!」
途端、腕の中の日織が首をすくめて真っ赤な顔をして。
それが堪らなく愛しいと思ってしまった修太郎だ。