大安吉日。私、あなたのもとへ参りますっ!
「でも……しゅ、修太郎さんっ、い、一緒にお風呂はっ」

「もう式も目前です。それが終われば僕たちは晴れて一緒に住めるようになるんです。そうなったら……僕は毎日でも貴女のお身体を洗って差し上げたいと思っています」

「ま、まぃっ!?」

 毎日が言えなくてキュッと身体をすくませた日織(ひおり)をそっとベッドに下ろすと、修太郎はもう一度彼女の耳元で「はい、毎日。すみずみまで」とささやいて。

 日織は真っ赤になってそんな修太郎を見上げると、
「そ、そんなことをなさったら……わっ、私もっ! しゅ、しゅーたろぉさんの……お身、体(から、だ)っ、す、すみずみまで洗っちゃうんですからねっ!?」
 と精一杯の反撃を試みた。

 修太郎はクスッと笑うと「それは楽しみです」とあわあわしている日織のおでこに口付ける。

「日織さんは僕がどれだけ貴女を愛しているか……お知りになりたいんでしょう?」

 元より修太郎にそれを隠すつもりなんてない。

「僕に何をして欲しいですか? ねぇ〝日織〟、今日はご自身の口でちゃんと教えて?」
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