大安吉日。私、あなたのもとへ参りますっ!
口にフワッと触れた日織の柔らかな唇の感触と、彼女が身体を離すときに香った、ふんわりと甘い香り。
それらにぼんやりしながらも、修太郎はすぐそばの日織をじっと見つめて。
「――?」
自分のダメなところを挙げ始めたら枚挙にいとまがない気がするのに、では日織が言う「ひとつ」とは何だろう?と思うと皆目検討がつかなくて。
修太郎は言葉を紡げないままに日織を見つめ返す。
そんな修太郎に、日織がにっこり笑って宣言した。
「修太郎さんに足りないのは〝私に愛されているという実感〟なのです!」
それが足りなさすぎて、いつもいつも変なことになっているのです、と日織が鼻息も荒く力説して。
だからこそ、と修太郎の下腹部を小さな手でソロソロとなぞった。
「や、やり方はさっぱり分からないのですけれど……私、頑張るのですっ」
それらにぼんやりしながらも、修太郎はすぐそばの日織をじっと見つめて。
「――?」
自分のダメなところを挙げ始めたら枚挙にいとまがない気がするのに、では日織が言う「ひとつ」とは何だろう?と思うと皆目検討がつかなくて。
修太郎は言葉を紡げないままに日織を見つめ返す。
そんな修太郎に、日織がにっこり笑って宣言した。
「修太郎さんに足りないのは〝私に愛されているという実感〟なのです!」
それが足りなさすぎて、いつもいつも変なことになっているのです、と日織が鼻息も荒く力説して。
だからこそ、と修太郎の下腹部を小さな手でソロソロとなぞった。
「や、やり方はさっぱり分からないのですけれど……私、頑張るのですっ」