大安吉日。私、あなたのもとへ参りますっ!
16.酒蔵祭り
「本当に暖かくしていらっしゃいますか? 外はすごく冷えますからね?」
朝から何度も何度も同じことを聞かれて、日織は苦笑しながら修太郎を見遣った。
「大丈夫なのです。先日修太郎さんが買ってくださった〝あったかテック〟もちゃんと服の下に着ていますし、何よりこの上にまだ法被も羽織るんですものっ」
修太郎がくれた黒色の〝あったかテック・スペシャルウォーム〟は吸湿発熱繊維というもので作られた肌着らしい。
何でも汗などの水分と反応して熱を発する素材なんだとか。
日織には詳しいシステムはよく分からなかったけれど、確かに着ているといつもの下着より暖かくて。
「ぬくぬくなのです♪」
黒と肌色を二枚ずつプレゼントされた日織は、ここ最近それを愛用させてもらっている。
「では……貼るカイロは――」
「ばっちりなのですっ!」
ペロンと背中のところを捲って腰元に貼り付けたカイロを見せると、修太郎、今度は「地肌に近過ぎませんか?」とオロオロする始末。
朝から何度も何度も同じことを聞かれて、日織は苦笑しながら修太郎を見遣った。
「大丈夫なのです。先日修太郎さんが買ってくださった〝あったかテック〟もちゃんと服の下に着ていますし、何よりこの上にまだ法被も羽織るんですものっ」
修太郎がくれた黒色の〝あったかテック・スペシャルウォーム〟は吸湿発熱繊維というもので作られた肌着らしい。
何でも汗などの水分と反応して熱を発する素材なんだとか。
日織には詳しいシステムはよく分からなかったけれど、確かに着ているといつもの下着より暖かくて。
「ぬくぬくなのです♪」
黒と肌色を二枚ずつプレゼントされた日織は、ここ最近それを愛用させてもらっている。
「では……貼るカイロは――」
「ばっちりなのですっ!」
ペロンと背中のところを捲って腰元に貼り付けたカイロを見せると、修太郎、今度は「地肌に近過ぎませんか?」とオロオロする始末。