大安吉日。私、あなたのもとへ参りますっ!
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冒険してみるのもありかもしれませんよっ?と焚き付けてみても、実際にはなかなか出来ないものなんだな、と修太郎が選んだ眼鏡を見て日織は思う。
修太郎が選んだのは、ビジネスライクな横長スクエアと、ウェリントンの意匠をミックスしたモデル。
休日だけでなく、スーツ仕事にも使える万能タイプという触れ込みの眼鏡だった。
眼鏡事情に疎い日織には、今まで修太郎が掛けていたウェリントン型の黒縁眼鏡と大差ないように見えてしまう。
きっとどちらも同じぐらいの太さの黒縁フレームだからかしらと思った日織だ。
(せめてお色ぐらい変えられても)
そんなことを考えながらソワソワと修太郎を見上げた日織だったけれど、修太郎がその眼鏡を試着してくれた際、キュン♡ときてしまったのは否定できない。
実際、日織がお願いしさえすれば、修太郎はアレもコレも全て試着してくれた。
だけど、
「どうでしょう?」
そう言って修太郎が振り返った際、日織が思わずポォーッと見惚れてしまったのは、今回「これにします」と修太郎が選んだものだった。
冒険してみるのもありかもしれませんよっ?と焚き付けてみても、実際にはなかなか出来ないものなんだな、と修太郎が選んだ眼鏡を見て日織は思う。
修太郎が選んだのは、ビジネスライクな横長スクエアと、ウェリントンの意匠をミックスしたモデル。
休日だけでなく、スーツ仕事にも使える万能タイプという触れ込みの眼鏡だった。
眼鏡事情に疎い日織には、今まで修太郎が掛けていたウェリントン型の黒縁眼鏡と大差ないように見えてしまう。
きっとどちらも同じぐらいの太さの黒縁フレームだからかしらと思った日織だ。
(せめてお色ぐらい変えられても)
そんなことを考えながらソワソワと修太郎を見上げた日織だったけれど、修太郎がその眼鏡を試着してくれた際、キュン♡ときてしまったのは否定できない。
実際、日織がお願いしさえすれば、修太郎はアレもコレも全て試着してくれた。
だけど、
「どうでしょう?」
そう言って修太郎が振り返った際、日織が思わずポォーッと見惚れてしまったのは、今回「これにします」と修太郎が選んだものだった。