大安吉日。私、あなたのもとへ参りますっ!
***
「でもね、日織さん。貴女が僕のためにより良いものを選びたいと思ってくださったお気持ちは誰よりも分かっているつもりです」
言って、修太郎がしゅんとしてしまった日織の手をそっと握る。
そのまま日織の顔の前まで持ち上げた彼女の左手薬指にはまった指輪に、わざと見せつけるように指の腹で愛し気に触れて。
「いつも僕のことを第一に考えてくださって本当に有難うございます」
言って、手の甲にチュッと口付けた。
「しゅっ、しゅう、たろぉ、さっ……!」
ここはショッピングモールにある眼鏡屋の店内。
しかも今日は平日ではなく休日。
結構たくさんの客で賑わっているのに、そんなのお構いなしといった具合に〝わざと〟そんなことをすれば、当然だろう。
日織が真っ赤になって慌てまくる。
それが可愛くて堪らない、と思ってしまった修太郎だ。
「大好きです、〝僕の日織〟」
今でも十分日織は照れまくり、そわそわしまくりなのに、さらに追い討ちをかけたのは、勿論わざとだ。
日織は「もっ、もう分かったので手をっ」と、修太郎に掴まれた手を一生懸命引き戻そうと頑張って。
耳まで真っ赤にして恥ずかしがる日織に、大満足の修太郎だ。
暗い顔をしている日織より、照れてゆでだこになった彼女の方が数倍いい。
プレゼントをもらうなら、修太郎のことで頭が一杯になった日織からいただきたい。
そんなことを思ってしまう自分は、相当に欲張りなんだろうな、と修太郎は思った。
「でもね、日織さん。貴女が僕のためにより良いものを選びたいと思ってくださったお気持ちは誰よりも分かっているつもりです」
言って、修太郎がしゅんとしてしまった日織の手をそっと握る。
そのまま日織の顔の前まで持ち上げた彼女の左手薬指にはまった指輪に、わざと見せつけるように指の腹で愛し気に触れて。
「いつも僕のことを第一に考えてくださって本当に有難うございます」
言って、手の甲にチュッと口付けた。
「しゅっ、しゅう、たろぉ、さっ……!」
ここはショッピングモールにある眼鏡屋の店内。
しかも今日は平日ではなく休日。
結構たくさんの客で賑わっているのに、そんなのお構いなしといった具合に〝わざと〟そんなことをすれば、当然だろう。
日織が真っ赤になって慌てまくる。
それが可愛くて堪らない、と思ってしまった修太郎だ。
「大好きです、〝僕の日織〟」
今でも十分日織は照れまくり、そわそわしまくりなのに、さらに追い討ちをかけたのは、勿論わざとだ。
日織は「もっ、もう分かったので手をっ」と、修太郎に掴まれた手を一生懸命引き戻そうと頑張って。
耳まで真っ赤にして恥ずかしがる日織に、大満足の修太郎だ。
暗い顔をしている日織より、照れてゆでだこになった彼女の方が数倍いい。
プレゼントをもらうなら、修太郎のことで頭が一杯になった日織からいただきたい。
そんなことを思ってしまう自分は、相当に欲張りなんだろうな、と修太郎は思った。