大安吉日。私、あなたのもとへ参りますっ!
修太郎は「待っていて?」と日織をベッドに横たえると、キッチンに飲み物を取りに行った。
お酒を飲んだ日はやたら喉の渇きを覚えるものだけれど、きっと日織もそうなんだろう。
水が苦手で、炭酸水ならば飲める日織のために、炭酸水の入ったペットボトルとグラスを手に戻って来てみると、日織がベッドの上にちょこんと正座していた。
「日織さん?」
何事だろう?と不思議に思って呼びかけると、
「しゅ、修太郎さんっ、あの……私、今夜は大切な初夜なのにこんなっ。本当に……本当に申し訳ないのですっ」
言って、ガバリと頭を下げて。
修太郎はベッドサイドにグラスと炭酸水を置くと、そんな日織をギュッと腕の中に抱きしめた。
「ねぇ、日織。でしたら……今から……いいですか?」
問えば、ピクッと日織が身体を震わせたのが分かった。
「で、でもっ、明日は朝早くに空港に向かわないといけないのですっ……」
「……はい。飛行機での移動なので、最悪の場合そこで眠れますね」
当然のように言ったら、日織がまるでスイッチが入ったみたいにキュッとしがみついてきた。
「――は、始める前に……お水を飲ませてくださいますか?」
「もちろんです」
お酒を飲んだ日はやたら喉の渇きを覚えるものだけれど、きっと日織もそうなんだろう。
水が苦手で、炭酸水ならば飲める日織のために、炭酸水の入ったペットボトルとグラスを手に戻って来てみると、日織がベッドの上にちょこんと正座していた。
「日織さん?」
何事だろう?と不思議に思って呼びかけると、
「しゅ、修太郎さんっ、あの……私、今夜は大切な初夜なのにこんなっ。本当に……本当に申し訳ないのですっ」
言って、ガバリと頭を下げて。
修太郎はベッドサイドにグラスと炭酸水を置くと、そんな日織をギュッと腕の中に抱きしめた。
「ねぇ、日織。でしたら……今から……いいですか?」
問えば、ピクッと日織が身体を震わせたのが分かった。
「で、でもっ、明日は朝早くに空港に向かわないといけないのですっ……」
「……はい。飛行機での移動なので、最悪の場合そこで眠れますね」
当然のように言ったら、日織がまるでスイッチが入ったみたいにキュッとしがみついてきた。
「――は、始める前に……お水を飲ませてくださいますか?」
「もちろんです」