あの瞬間キミに恋した
「そうだったんだ。うちのバカ弟がごめんね、紗羅ちゃん。後でキツ~ク叱っといてあげるから」

いいよ、いいよそんな事しないで・・・。
私が告げ口したみたいになるし、後で櫂斗に何言われるかわかりゃしない。

「ううん大丈夫だよ。櫂斗の性格知ってるし。気にしないで伶奈ちゃん」

あっ!!いっけない、お母さんから頼まれたコレ渡さなきゃ。

「伶奈ちゃんコレ、うちのお母さんから」

「ありがとう、何が入ってるの?」

うっ!何か言いずらいな・・・。

「鯛だよ・・・」

「あっ!分かった!!めでたいと鯛をかけてるんでしょ?」

「ピンポーンピンポーン正解で~す」

「やっぱりねぇ。紗羅のおばさん相変わらず面白い人だね」

「あはは!確かに」

「伶奈ちゃん、じゃあ私そろそろ帰るね」

「うん、またね。櫂斗と仲良くしてやってね紗羅ちゃん」

「仲良く出来るように努力?はしてみるよ」

「じゃあ帰りま~す!」

「うん、気を付けてね」

「ありがとう伶奈ちゃん」

そうして伶奈ちゃんと別れ家に戻った。
って言うか、気を付けるも何も、家近いんだけどな。伶奈ちゃんって結構おもしろい。あはは。
家に帰ってきたら、もう夕ご飯が出来てた。
今日のメニューは私の大好きなオムライスで嫌な出来事も吹っ飛んだ気分になった私。
何て単純な性格をしてるんだか・・・アハハ・・・。


そしてご飯を食べた後、お風呂に入って
今、自分の部屋で勉強をしているところ。
そして勉強が終わり、今日1日あった出来事を思い出す。
今日は本当色んな事があった日だった。

櫂斗と会うし、しかも同じクラスだし、また近所だし、これから毎日一緒に登下校しなきゃだし・・・。

あと、お母さん達が勝手に考えてる。私と櫂斗の結婚。
重大な問題ってのが、この結婚なんだよね。

何でこんな事思いつくんだか謎。
って言うか、私の気持ちを完全に無視してるから腹が立つよ!櫂斗の気持ちもそうだろうけどさ。

はぁ、考えてると頭が痛くなってきた・・・。
もう寝ようっと。
おやすみなさ~い。
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